顔が白く苔むした「一番札所・徳昌寺釈迦如来」。下の台石に由来が刻まれている

 天保4(1833)年に勧請、設置された「四国八十八ヶ所霊場」の一番札所は鳥栖市神辺町にあります。徳昌寺の境内には、ほかとは違う一段大きな釈迦如来がまつられています。

 仏像の正面には、発起人4人の名前とこの地に設置した由来が刻まれています。4人は町本陣の旅籠や配置売薬業を営む人や、庄屋や町役に任命されるような有力者たちです。

 由来には「四国本地八十八番の砂を持ってきてそれぞれの下に埋めた。発起人の四人、志を合わせて年来の志と願いがようやく成就した。信仰する人々がこの八十八ヶ所を巡拝するならば、四国巡拝したのと同じように、仏徳は広大な慈悲を下され、現世・来世二世にまでご利益が多く及ぶであろう」(意訳)と書かれています。(『鳥栖市誌第5巻』参考)

(鳥栖郷土研究会会長・藤瀬禎博)

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