決勝・鹿島東部-鹿島西部 鹿島西部打線を無安打に抑えた鹿島東部主戦の岩永心暖=伊万里市の伊万里湾大橋球技場

 四回が終わり10―0。次の攻撃に気持ちが向かっていた鹿島東部の選手たちは、コールド勝ちの合図に顔を見合わせ、遅れてきた優勝の実感に笑顔をはじけさせた。主戦岩永心暖もチームの輪に入り、喜びを分かち合った。

 初戦から4試合を一人で投げ抜き疲れもあったが、岩永は「決勝もコースに投げる」と気合を入れてマウンドに登った。一球一球に気持ちを込め、相手打線に一本の安打も許さなかった。捕手の田浦天華は「勝ち進むに連れ、速くていいボールがきていた」とたたえた。

 「絆を大事にして優勝しよう」と、選手たちは手に「絆」と記して臨んだ。練習には競技歴50年以上の部活動指導員や、投手専門の指導者ら地域の人たちが熱心に駆け付ける。試合後、「応援や支えがあったから勝てた」と選手たちは感謝した。

 次は県中学総体が控える。「決勝では球が少し高く浮いてしまったから、またコースを意識して練習に励みたい」。県一の座を再びつかむため、エースは気を引き締めていた。(西浦福紗)

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