5月5日現在の新型コロナウイルスの県内感染状況

 新型コロナウイルス感染拡大の「第4波」の中、佐賀県では病床使用率が初めて40%を超えるなどして、政府の分科会が示す感染状況の指標のうち四つで「ステージ3(感染急増)」の水準に達した。県は県民に呼び掛けてきた県外との往来自粛要請について「どうしても必要な移動も慎重に判断を」と表現を強め、注意を喚起している。

 県内では3月下旬に感染が確認されない日もあったものの、各地の飲食店や医療機関、福祉施設などでクラスター(感染者集団)が相次ぐようになった。4月17日以降は1日当たり2桁台の感染確認が続き、4月20日発表分では過去最多の38人になった。5月5日と6日もそれぞれ37人の感染が判明した。

 5日現在の入院者数は153人で、病床使用率は42・1%。ステージ3の20%以上になり、ステージ4(爆発的感染拡大)の50%以上に近づいている。重症者は2人、重症者病床の使用率は4・2%で、ステージ3の水準を下回る。県健康増進課は「都市圏と異なり、全ての人が症状に応じて必要な医療提供を受けることができている」と説明し、入院かホテル療養で対応し、自宅療養を強いられるケースはないと話す。

 人口10万人当たりの療養者数とPCR検査陽性率、直近1週間の10万人当たり新規感染者数はステージ3の指標を超えた。感染経路不明の割合は32・9%。県は4月下旬に「ステージ2(漸増)」に悪化したとの認識を示したが、6日時点では変更していない。

 山口祥義知事や県幹部は5日の対策本部会議で、変異株の影響で中等症の割合が増えて入院日数が長くなり、医療機関への負担が大きくなっている現状を報告した。ビジネス関係や冠婚葬祭に伴う会食で感染が発生している点を踏まえ、山口知事は「どうしても必要な移動についても慎重に判断してもらい、新しい感染を防いでいきたい」と述べた。(円田浩二、宮﨑勝)

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