佐賀県が6日に発表した感染者のうち5人は唐津市鎮西町の馬渡島で確認された。県内の離島で複数の感染者が確認されたのは初めて。唐津市によると、1人は島内唯一の診療所に勤務する看護師の60代女性で、診療所は9日まで休診する。感染者や濃厚接触者が新たに確認された場合、市は10日以降に別の離島から看護師を派遣し、急患対応などに当たる態勢を整える。

 市によると、診療所は1~5日は休日・祝日で休診していた。女性は4月30日まで出勤、2日に体調不良を訴え、5日の検査で陽性と分かった。診療所の職員は女性を含め4人で、3人が自宅待機になっている。診療所は既に消毒した。

 馬渡島の人口は3月31日現在295人。医療機関は診療所だけで、1日平均で約10人が利用している。市保健福祉部は状況次第で別の離島から看護師を派遣する考えで「医療従事者がいない週をつくらないようにしたい」と話している。

 県の甲斐直美健康福祉部長や野田広医療統括監らは消防防災ヘリコプターで島に入り、医師や区長らから聞き取りをした。甲斐部長は視察後、「島の人たちが安心できるように、しっかりと対応していく」と強調した。

 県健康増進課によると、離島で感染者が確認された場合、本土の医療機関や宿泊療養施設で治療・療養することになる。船で移動する必要があるため、同課は「船を待つ時間や悪天候時の対応など感染者の搬送は課題になる」と話す。甲斐部長も「移送の問題はある。唐津市などと連携して対応していく」と述べた。(岩本大志、中村健人)

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