世界の軍事バランスを説明する防衛問題研究家の桜林美佐氏=佐賀市文化会館

街頭活動でそれぞれの思いを書き記したプラカードを手にする護憲派の参加者ら=佐賀市駅前中央の駅前まちかど広場

 日本国憲法が施行されて74年目となる憲法記念日の3日、佐賀県内で改憲と護憲を唱える団体が、それぞれの主張を講演会や街頭活動で展開した。改憲派が「戦争をするためではなく、平和を守るために」と改憲の必要性を強調したのに対し、護憲派は「命や暮らしを守るため、いまの憲法は守るべき」と訴えた。

 改憲を目指す日本会議佐賀県本部などでつくる「美しい日本の憲法をつくる佐賀県民の会」は、佐賀市文化会館で講演会を開いた。参加した約150人を前に、同会の江口正孝代表委員は「愛する国民と国を守るために憲法を改正し、安心して生活できる国にして次の世代にバトンタッチする責任がある」と述べた。

 続いて、防衛問題研究家の桜林美佐氏が「コロナ・尖閣・自然災害-今、憲法と自衛隊は如何にあるべきか」をテーマに、世界の軍事バランスや自衛隊を取り巻く環境から見た改憲の必要性を解説した。桜林氏は、台頭する中国やロシアを念頭に「紛争は軍事バランスが崩れたときに起きる。(日本が軍拡により)バランスを保つことは平和に貢献する」と主張した。

 一方、護憲派は市民団体などで構成する「くらしを守る共同行動佐賀県実行委員会」が、佐賀市駅前中央の駅前まちかど広場で街頭活動を実施した。約30人が「軍事費よりコロナ対策」など、それぞれが憲法に抱く思いを記したプラカードを掲げて訴えた。

 同会の武藤明美副代表は、新型コロナウイルスの収束が見通せない状況に触れて「人が人として生きていける、暮らしを守る、命を守る。そういう社会のためにも、憲法を守らなければならない」と主張。別の参加者は「憲法を軽んじる政権に、一刻も早くノーを突きつけるべき」と声を上げた。(小部亮介、森田夏穂)

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