「誰もが農業をできるビジネスモデルを作りたい」と話すトマト農家のラマ・カンチャさん=唐津市浜玉町

 3月にオンラインで開かれた全国青年農業者会議の意見発表部門で、最優秀賞にあたる農林水産大臣賞に唐津市山本のトマト農家ラマ・カンチャさん(38)が選ばれた。土地や資金、人のつてがない中で就農した苦労を振り返り、「外国人や若者が農業で生活できるビジネスモデルを作りたい」と意気込む。

 ネパール出身のラマさんは13年前に、三重県の大学で経営学を学ぼうと来日した。農業に興味を持ったきっかけは、ネパールと日本の野菜価格の違いに驚いたこと。「当時、日本の価格は(ネパールの)約10倍で、芸術作品みたいにきれいに飾られていた。先進的な農業技術を学びたい」と就農を決めた。

 意見発表では全国8ブロックから選ばれた7人が参加した。ラマさんは「外国人には土地は貸せん」と言われ、就農まで2年ほどかかったことを振り返り、「土地はその人にとって財産、外から来たから当たり前と思った。(距離感を縮めるために)おやじギャグや唐津弁も勉強しました」。

若者の就農が少なく人手不足が深刻な現状を変えるために「農業のプロが販売戦略までモデル的に考えるプロジェクトに取り組みたい」と語った。現在はアスパラガスやミカンなども栽培し、3人を雇用している。ラマさんは「外国人が働ける基盤も作っていきたい」と力を込める。(横田千晶)

このエントリーをはてなブックマークに追加