ピアノの音色で牛津を元気にプロジェクト実行委員の田中正照さんと原聡美さん

 小城市牛津町のJR牛津駅に、誰もが自由に弾くことができるピアノを設置した。音楽活動を長年続け、2018年に亡くなった鹿島市出身の女性が生前に使っていたもので、3月に閉館した町の交流施設から移設した。ピアノの音色で町に潤いを与えようと、9日午後2時から、お披露目のコンサートを開く。

 ピアノは、武雄市の市民合唱団などで活躍した城野恭子さん(享年58)が愛用していた。佐賀市のピアニストで、かつて城野さんと一緒に活動した吉富久美子さんを介し、「地域に役立ててほしい」という遺族の思いを受け継いだ。

 交流施設では、ピアノを設置した昨年2月から計10回、ミニコンサートを開いた。市の運営補助が20年度で終了し、施設を閉じることになったため、駅の待合室にピアノを移した。県内には新鳥栖、小城、佐賀の3駅に県が置いたピアノがあるが、市民による「駅ピアノ」の設置は初めてという。

 お披露目コンサートは入場無料。三日月町を拠点に音楽活動を続けている原さんと牛津町の小松恭子さんがピアノ、牛津町出身の吉岡倫世(みちよ)さんら4人がチェロを奏で、レンガ造りの駅舎に心地良い音色を響かせる。

 田中さんはサガテレビの元社員。実行委員のメンバーたちと協力して郷土の歴史を題材にした映画も手掛けた。「みんなの手でピアノが生かされ、明るく親しみのある空間になれば」と話す。問い合わせは牛津街づくり推進室、電話0952(66)5653。(谷口大輔)

 

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