新型コロナウイルス感染症対策で、65歳以上を対象にしたワクチンの集団接種が佐賀県内で始まって2日で1週間が過ぎた。1回目を実施した市町は、時間を区切って予約を受け付けて混雑を回避するなど、円滑な会場運営に腐心している。予約開始時に電話が殺到し、コールセンターが一時つながりにくくなる課題もあり、これから接種が本格化する市町では「電話回線を増やすにも限度がある」と悩む自治体もある。

 集団接種は、県内では三養基郡基山町で4月25日に始まり、小城市や神埼郡吉野ヶ里町、三養基郡上峰町でも実施されている。別の市町では高齢者施設入所者を対象にした接種や、かかりつけ医などによる個別接種が進んでいる。

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 集団接種の1回目を行った市町は会場の人の流れをシミュレーション、「密」になることを避けるため、時間を区切って予約を受け付けるなど対策を講じた。「会場運営はスムーズにできた」と受け止めている。

 予約開始時にコールセンターがつながりにくくなる状況を受け、集団接種を予定する市町の中には、回線を増やして対応する自治体もあるが「関心の高さから、開始と同時に多くの人が申し込もうとするのは避けられない」とみている。

 政府は4月30日に7月中の高齢者へのワクチン接種完了に向け、5月下旬から6月の最終週までの市区町村ごとの配送量を各都道府県に通知した。県内には1箱1170回分のワクチンが計240箱届き、これまでに届いた分と合わせて、各市町とも65歳以上の2回接種に必要な量がそろう。

 大型連休後の10日に武雄市が集団接種を始めるなど、5月下旬にかけて多くの市町が集団接種を計画している。個別接種と併せて、ワクチン接種が本格化する見通しだ。(石黒孝)

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