摩耗して白線が消えかかっている横断歩道=佐賀市内

 佐賀市内の小学校近くで消えかかった横断歩道を撮影した動画が、佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)に届いた。児童が毎日通う通学路でもあり、投稿した男性は「新1年生が安心して登校できるようにしてほしい」と早期の補修を求める。横断歩道を管理する県警は「摩耗の程度が半分以上と判断したものは、ほぼ補修できている」と説明するが、予算は限られており、行き届かない実情がある。

 「いつまでたっても塗られない」。男性から寄せられた動画は市内の小学校近くの住宅街で撮影され、横断歩道は角がわずかに白く残っている程度だった。別の小学校近くの動画が撮影された付近を歩いてみると、多くの車が行き交う幹線道路周辺で、消えかけた状態と新しい状態の横断歩道が70メートルほどの間に混在していた。

 県警交通規制課によると、県内には約1万900本(2020年3月末時点)の横断歩道がある。例年4、5月ごろに劣化の具合を5段階に分けて集中点検を実施しており、18年度は約2300本、19年度は約4800本、20年度は約4500本を補修した。

 舗装の劣化は交通量が大きく影響し、国道や主要幹線道は特に速いため「1~3年程度で補修が必要になる」と話す。補修は、交通事故の発生状況や住民の要望などを踏まえ、必要性や緊急性を考慮して実施しており、交通量が比較的少ない場所は、優先順位が低くなるケースもある。

 歩行者の“聖域”とされる横断歩道。道路交通法では、ドライバーは横断歩道手前での一時停止や減速の義務がある。同課は、横断歩道が消えかけることで「重大事故につながる可能性がある」とし、補修の必要性は高いと説明する。

 本年度は約8千万円をかけて、約3千本の補修を計画している。同課は「限られた予算だが、通学路や交通量が多い場所などを優先的に補修していきたい」と話している。(小部亮介)

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