改訂したオストメイトハンドブックの活用を呼び掛ける中嶋巧さん=鳥栖市

 病気のため人工肛門や人工ぼうこうを造設したオストメイトに役立つ情報を集めたハンドブックが3年ぶりに改訂された。オストメイトの多くが退院後に一人で不安を抱えているとみられる中、装具のケアや福祉サービスの利用など役立つ情報をまとめている。3千部を作成していて、必要な人に無償で提供する。

 日本オストミー協会佐賀県支部(原田俊二支部長)が、県の委託事業の一環で作成した。A5判44ページ。2018年に発行した初版の在庫がなくなり、問い合わせも多かったことから、情報の更新とともに内容を充実させた。

 オストメイトを専門的にサポートする外来がある病院や福祉サービスの利用を希望する際の総合相談窓口を一覧表にまとめ、災害発生時の装具提供といった支援体制も掲載した。高齢化や病気で装具が交換できなくなった場合の介護保険の利用方法や、装具購入時の給付金など利用可能な福祉制度も詳しく説明している。

 外出時に役立ててもらおうと、オストメイト対応トイレの設置場所のほか、障害者手帳の優待がある文化施設や交通機関なども紹介している。ハンドブックは各市町の福祉窓口に配布した。

 県内のオストメイトは約1400人いる一方で、会員組織には約80人しか加入していない。日本オストミー協会理事の中嶋巧さん(70)=鳥栖市=は「交流会では、実体験者ならではの助言も得られる」と話し、ハンドブックにも7市町で開かれている定期交流会の日程を掲載している。冊子の問い合わせは中嶋さん、電話080(1721)0906。(樋渡光憲)

このエントリーをはてなブックマークに追加