諫早湾干拓事業を巡る訴訟に関し、「大臣談話に沿うのがベスト」との考えを示した野上農相=東京・霞が関の農水省

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防排水門を開けるよう命じた確定判決を巡る訴訟の差し戻し控訴審で、福岡高裁が漁業者側と国に和解協議を提案したことに関し、野上浩太郎農相は30日の閣議後会見で「平成29年の大臣談話に沿って解決するのがベスト」と述べ、開門せず基金による和解が望ましいとの考えを改めて示した。

 和解協議への対応について野上氏は「裁判所が非公開の場で期日を設定したという趣旨に鑑み、答えることは差し控えさせていただきたい」と述べ、具体的には明らかにしなかった。

 高裁は28日、漁業者側と国側に「話し合い以外に解決の方法はない」として和解協議を提案した。国に対しては「積極的関与を強く期待する」と解決への努力を促した。(山口貴由)

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