30以上の窯元による「茶の湯」をテーマにした新作展=唐津市の旧唐津銀行

オンライン販売の注文に対応する香蘭社のスタッフ=西松浦郡有田町赤坂の赤坂美術品工場

 新型コロナウイルスの感染拡大の警戒感が強まる中で迎えた大型連休初日の29日、陶磁器が盛んな唐津市と西松浦郡有田町で焼き物イベントが開幕した。現地での展示販売と対談のウェブ配信に取り組む「オンライン唐津やきもん祭り」では、例年のにぎわいには及ばないものの、焼き物ファンがゆっくりと街歩きを楽しんだ。2年連続で現地開催が中止となった有田陶器市は、昨年に続きオンライン販売の「Web有田陶器市」を開催。昨年並みの売り上げがある事業者もあり、安堵あんどする様子がみられた。(横田千晶、古賀真理子)

 

■唐津やきもん祭り 2年ぶり開催、動画配信も

 唐津やきもん祭りは2年ぶりの開催。商店街や街中の空き店舗では、唐津焼作家たちが新作展を開いたり、展示販売をしたりした。オンラインでは、作家たちが食やまちづくりと絡めた唐津焼の魅力を語り合う対談を、日替わりで動画配信する。

 飲食店の料理と器のコラボは中止したが、各会場ではコロナ対策として来場者に検温済みシールを貼ってもらい、入場制限も設けた。

 旧唐津銀行では「茶の湯」をテーマにした30以上の窯元による新作展を開催。京町商店街では唐津焼作家の矢野直人さん、竹花正弘さん、梶原靖元さん、石井義久さん、窯元に弟子入りした作家ら6人の作品を販売した。客は作家と焼き物談義をしながら、気に入った器を手に取っていた。

 昨年は中止になり、今年はオンラインでも開催した実行委員会。坂本直樹委員長は「楽しんでもらえるコンテンツ作りに苦心した。初の取り組みで手探りだったが、今後は他の催しでも生かせるはず」と手応えを感じていた。

 新作展に訪れていた唐津市城内の秀ユミさん(48)は「例年、有田陶器市とセットで来ている。今年は諦めていたけど、コロナ対策を取った中で開催されてうれしい」と満足げだった。

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