九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の使用済み核燃料の保管量を増やすため、乾式貯蔵施設を敷地内に設置する九電の計画に関し、原子力規制委員会は28日、正式に許可した。貯蔵プール内の核燃料の間隔を詰めて保管量を増やす「リラッキング」と併用する。九電は、二つの使用済み核燃料対策で稼働年数が約14年延びるとしている。 

 九電が提出していた「審査書案」について規制委は3月17日に了承し、その後に原子力委員会、経済産業相に意見聴取した。原子力委は「規制委の判断は妥当」、経産相は「許可に異存はない」などと回答した。

 乾式貯蔵施設は、使用済み核燃料を特殊な金属容器(キャスク)に入れて空気の流れで冷やす仕組み。九電の計画では正門近くに整備し、2027年度に運用を始める。工事費は約290億円。リラッキングは24年度の工事完了を目指す。

 使用済み核燃料は1月末時点で、3号機に730体、4号機は1156体を貯蔵している。九電は、青森県六ケ所村に建設中の再処理工場に搬出できなかった場合、約3年後に貯蔵プールが満杯になると試算している。(山口貴由)

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