オンラインで経営状況について説明するサガン・ドリームスの福岡淳二郎社長(中央)ら経営陣

 サッカー・J1サガン鳥栖の運営会社サガン・ドリームス(福岡淳二郎社長、鳥栖市)は28日、定時株主総会と取締役会を開き、新しい経営体制をスタートさせた。10年間にわたってトップを務め、2月に経営の第一線から退いていた竹原稔前社長ら取締役4人が退任。新たな顔ぶれで財務体質の強化などを目指す。

 株主総会では、竹原前社長ら取締役7人が任期満了となり、福岡社長と佐賀県政策部長の進龍太郎氏、食品会社などを手掛けるベストアメニティホールディングス(福岡県久留米市)会長の内田弘氏が取締役に再任された。竹原前社長が保有していた全株式が同日までにベストアメニティホールディングスに譲渡されたことも明らかになった。

 株主総会後、オンライン会見に臨んだ福岡社長は、竹原前社長の労をねぎらいつつ、「J1で10年戦うことができていること、アカデミーの育成は竹原さんの功績によるものが大きい」と述べた。

 新体制には約7億円の債務超過解消に向けた方策が求められる。進取締役は「7億円を単年度の積み重ねで解消するのは簡単ではない。資本政策として増資も検討している。取締役は現時点で3人だが、話が進む過程で(取締役構成は)流動的となる」と話した。

 株式の譲渡で筆頭株主となった内田氏は「取締役については、経営手腕のある人にお願いをして、本気で黒字にする計画を立てている。安定した黒字経営を目指す」と述べた。(古川公弥)

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