薬用植物栽培研究所のミシマサイコの手入れをする玄海町薬草生産組合初代組合長の古舘浩さん=東松浦郡玄海町

 薬用植物の栽培をしている東松浦郡玄海町で27日、「町薬草生産組合」が発足した。農家と業者をつなぐ仲介役になり、薬草の安定した大量生産を目指す。町農林水産課は、薬草に特化した組合の設立は佐賀県内で初めてと説明している。

 町は2008年に薬草の栽培事業を始めた。11年には薬用植物栽培研究所を設立し、本格的に研究や栽培に力を入れてきた。売買に関しては農家が直接、業者とやりとりをすることが難しいため、これまでは研究所が仲介役を担い、業者と取引を行ってきた。

 仲介は研究所本来の業務ではないとして、農家が希望がする時期に出荷・販売ができず、収入が安定しないという側面もあった。今後は組合が農家から薬草を買い取り、業者に転売する方法をとる。農家自身のタイミングで出荷ができ、収入の安定化が見込まれる。

 組合員は町内の薬草農家6人。法人格を持たない任意団体として発足し、事務局は町が担う。町は21年度の当初予算に運営費として84万円を計上した。収穫した薬草の乾燥機や保管庫など設備購入の補助もする。

 初代組合長でドクダミやミシマサイコなどを栽培する古舘浩さん(58)は「組合をつくることで農家同士の情報交換ができ、よりよい生産物ができる。手掛ける薬草が病気の予防や健康の補助に役立ってほしい」と話す。(中村健人)

このエントリーをはてなブックマークに追加