鹿児島県・奄美大島で聖火ランナーを務めた田代篤史さん=27日午後(代表撮影)

 鹿児島県・奄美大島で聖火ランナーを務めた田代篤史さん=27日午後

 鹿児島県・奄美大島で27日に聖火リレーを走った田代篤史さん(39)=武雄市出身=は、同県の徳之島でただ一人の循環器専門医だ。島に移住してトライアスロンに挑戦。大会や、日々の練習を応援してくれる島民への感謝を込め、笑顔で聖火をつないだ。

 田代さんは複数の病院を経験し、地域医療を専門に取り組みたいと考えていたとき、仕事で訪れた徳之島で、よそものも温かく受け入れる土地柄にひかれた。2014年に移住し、島内の病院で働いている。

 勤務を始めた当初は「医療器具が何世代も前の水準」(田代さん)で、驚くことばかり。緊急時に、通常は使わない器具で代用したこともあった。「(設備の整った)都会だから助かる、島だから死ぬというわけにはいかない」。業者に要望し、今では鹿児島市内と遜色ない設備を整えた。

 毎朝出勤前にランニングをしていると、島民が「頑張れ」と声を掛けてくれる。この日も沿道の声援を背に走り終えた後「感無量だった。暗く沈んだ世の中で少しでも力になれたら」と話した。【共同】

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