新型コロナウイルスの感染拡大に伴いイベントや活動が自粛される中、佐賀県関係の政治家が政治資金パーティーの開催に苦慮している。山口祥義知事の後援会は27日、佐賀市内で5月13日に実施予定だった政治資金パーティーの延期を決めた。半年以内に必ずある衆院選を前に、与野党議員も資金不足への不安を募らせている。

 山口氏の後援会事務所によると、政治資金パーティーは会費2万円。飲食を提供しない「セミナー形式」で、会場の収容人員を50%の900人に抑え、感染症対策を講じた上で開く計画だった。もともと昨年秋に予定していたが、コロナ禍で1度延期していた。

 27日、パーティーの発起人による会合を開き、コロナの感染状況を踏まえて再延期を決定した。任期4年の間に1回、大規模な政治資金パーティーを開いており、前回開催は1期目の2017年9月だった。

 5、6月に県関係国会議員の政治資金パーティーが集中している。佐賀県内で3回、東京都内で4回、いずれも山口氏と同様、セミナー形式で準備を進めていた。ある議員秘書は「コロナの波を読むのは難しい。実施できるかどうかはギャンブルに近い」とぼやく。コロナ禍で延期が繰り返された結果、日程が集中しており、別の秘書は「出席者の出費も集中していてパー券(パーティー券)が売りにくい」と頭を抱える。

 5月中旬に予定していた2議員は3度目の緊急事態宣言が都内に発令され、延期を決めた。5月下旬以降に予定している議員事務所は「状況を慎重に見極めながら実施するかどうかを判断したい」と話す。緊急事態宣言下での開催は避けつつ、ある議員事務所は「まん延防止措置中なら対策を講じて実施する。リモート参加にも対応したい」と思案している。

 5月上旬に県内で開催予定の議員事務所は「選挙が近く資金は必要だが、県民から疑問視されるのはマイナスだ」と苦慮し、山口氏の開催延期の決定も今後の判断に影響してくるとの見方を示した。

 政治資金パーティーは政治資金規正法に基づき、政党や政治家が事務所経費、通信費など活動経費を得るため、政治団体が開催する。(取材班)

【関連記事】

藤木氏、議長に選出 副議長は原田氏 佐賀県臨時議会最終日

解散にらみイメージ戦略 2連ポスター…「相棒」は女性、党の顔、参院議員

<新幹線長崎ルート>フル規格議論促進訴え 議員の会が佐賀県内遊説

衆院議員がユーチューバーに 佐賀県関係4人、会えない有権者へ発信

このエントリーをはてなブックマークに追加