モニターになった町民に疾病リスクなどの分析結果が報告された説明会=江北町役場

モニター個々人に渡された分析結果には、心臓病や糖尿病、うつ傾向などの疾病リスクがパーセンテージで示されている

 地元産の大豆でつくった納豆の健康効果を検証する江北町のプロジェクトで、モニターになった町民にそれぞれの疾病リスクや腸内細菌の分析結果が報告された。糖尿病のリスクなどを明示した詳しい内容に驚きの声も上がった。7月には納豆摂取の有無による健康状態の違いなどの詳細分析もまとまり、納豆を生かした健康のまちづくりが本格化する。

 町と町内農家でつくる「江北町有機研究会」、研究会の有機栽培大豆の加工食品を製造している「そのもの」(福岡市)の3者で連携協定を結び、プロジェクトを進めている。

 約200人を加工食品を毎日飲む人と飲まない人に分け、摂取期間の2カ月の間に便を3回提供してもらった。医師や大学教授でつくる研究グループが腸内細菌の変化などを分析し、19日に結果説明会を開いた。

 結果をまとめた冊子には、生活習慣病になる危険度を示した疾病リスク分析や腸内細菌の多寡、推奨する食べ物も記した健康アドバイスなどを記載している。心臓病や糖尿病、うつ傾向などの危険度を把握した60代女性は「いい数字でちょっと安心できた」と述べた。冊子を見つめて首をかしげる人もいた。

 今回の個人分析に加えて7月10日の「納豆の日」までに納豆摂取による腸内細菌の変化などを分析し、学術誌に論文発表する予定。山中秀夫副町長は「プロジェクトを生かして腸内環境日本一の町になれば」と話す。(小野靖久)

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