2020年度のふれあいバスの運行状況などが示された多久市地域公共交通会議=市役所

 多久市が運行しているコミュニティーバス(通称・ふれあいバス)の2020年度の利用者数は前年度比5・3%減の2万9717人で、現行の3路線に移行した13年度以降で初めて減少した。市は新型コロナウイルスの感染拡大が影響したとみている。

 27日に開かれた市地域公共交通会議の本年度1回目の会合で20年度の実績が示された。月別では、21年1月が19・8%減と最も落ち込み、新型コロナ感染の再拡大と積雪で2日間、全路線が運休した影響が出た。全国に緊急事態宣言が出された20年の4、5月はそれぞれ15・6%減、16・8%減だった。

 運行収入(運賃)は前年度比12・2%減の357万8千円で、運行を委託している事業者の人件費や燃料代などの経費は1・2%増の2696万円になる見通し。赤字分の2338万2千円は、市と国がおよそ2分の1ずつを負担する。

 市全域を走る予約型の乗り合いタクシー(ふれあいタクシー)の利用者数は99人減の601人で、現行の週6日運行になった17年度以降、初めて前年の実績を下回った。利用減の要因について市は「新型コロナの感染拡大に伴う外出の自粛や利用控えが影響した」とみている。

 会議は住民代表や交通事業者、市の担当者ら26人で構成し、民間の路線バスやJRの運行状況も踏まえた5カ年の地域公共交通計画を21度中に策定することを決めた。市民アンケートで問題点や課題を把握し、公共交通の維持や利便性の向上を図る。(谷口大輔)

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