佐賀県内の感染者数の推移や今後の対策などについて言及した山口祥義知事(右)=26日午後、県庁

 佐賀県は26日、新型コロナウイルス感染が隣県で急拡大していることを受け、県外との不要不急の往来自粛を呼び掛けた。これまで首都圏と関西圏への往来自粛を要請してきたが、対象を限定しない形に強化した。専用病床の使用率が20%以上になったため、確保病床を27床(重症者用1床)増やし、363床とした。

 県は新型コロナ対策本部会議で、今後の病床逼迫(ひっぱく)を避けるため、新たに「自宅管理療養」を開始すると発表した。軽症・無症状者には佐賀市と鳥栖市に借り上げたホテル(計354室)での療養を義務付けている。これまで、発症日や検体採取日から10日間経過し、症状が軽快していれば退所できたが、今後は7日目に医師が診察し、本人の同意を得るなどして8日目から自宅療養に切り替える。

 自宅療養者には血中酸素飽和度を計測する「パルスオキシメーター」と体温計を貸与し、期間中は看護師が電話で健康観察する。希望に応じてレトルト食品やトイレットペーパーなど5日分が入った生活支援キットも渡す。

 政府の対策分科会は感染状況を示すステージの指標として、医療機関に入院できている療養者の割合を示す「入院率」を新たに導入した。佐賀県内は病床逼迫で入院できない自宅待機はゼロで、県の担当者は「ホテルか病院に100%入っている」とした上で、「科学的知見に基づき重症化リスクが低い陽性患者を自宅療養とすることで、今後の感染拡大に備える先手先手の対応」と説明した。

 山口祥義知事は県内の感染状況が「ステージ2(漸増=ぜんぞう)」にあるとの認識を示した。福岡県の久留米市や大牟田市で感染が急増しているとして「隣接する佐賀県東部地域のリスクに今から対応しなければならない」と強調、県外との不要不急の往来と、県外での会食の自粛を要請した。(栗林賢)

【関連記事】

<新型コロナ>武雄市のスナックでクラスター 6人感染、佐賀県が26日発表 新規感染は11人

<新型コロナ>長崎で20人感染 26日、計1967人に

<新型コロナ>福岡2人死亡、154人感染 26日

このエントリーをはてなブックマークに追加