ミドリムシ入り肥料を与えた作物に水をまくユーグレナの鈴木健吾執行役員。手前がミドリムシの培養プール=佐賀市西与賀町の市下水浄化センター近く

 バイオベンチャー企業「ユーグレナ」(東京都、出雲充社長)は26日、ミドリムシ(ユーグレナ)入り肥料の農業活用を研究するための農地を佐賀市内に設けたと発表した。試験栽培で生育に最適な施肥量などを探り、循環型農業の実現を目指す。

 研究農地は同市西与賀町の市下水浄化センター南西側の約2千平方メートルで、市や地元農家の協力を受ける。ミドリムシ入り肥料や堆肥などを異なる濃度で与えてトマトやホウレンソウ、コマツナを栽培。市販肥料で育てたものと比較し、植物や土壌に与える影響を検証する。大学や企業などとの研究では、根の発育促進、作物の鮮度保持につながっており、その効果を露地栽培レベルで確認する。

 同社は2015年から、同センターに研究拠点を置き、下水から回収した窒素やリンなどの未利用資源を原料にミドリムシを培養してきた。鈴木健吾執行役員(41)は「すでに食品や化粧品は商品化しており、肥料分野でポジティブな結果が出ることを期待している。下水処理にかかる負担を軽減し、地域の農業や経済に寄与できれば」と語る。

 この日はミドリムシを原料とした「バイオディーゼル燃料」をトラクターに給油して動かす様子も公開された。(大田浩司)

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