NPO法人「キャンバス」を立ち上げた堀江雅章さん=佐賀市高木瀬町

公式キャラクターの羽里浮野がふうさん(左)と、堀江雅章さんの曲を歌うルナ・ティアラさん

 三つの指定難病を患う佐賀市の堀江雅章さん(52)が、動画共有サイトに投稿された動画を編集するNPO法人「キャンバス」を立ち上げた。顧客とインターネット上でやり取りするなど全て在宅ワークで、佐賀県内外の障害者4人を雇用している。堀江さんは「障害者とネットはとても相性がいい」と手応えをつかむ。

 堀江さんは15年ほど前に難病の「強直性脊椎炎」と診断され、靱帯(じんたい)が骨化する「黄色靱帯骨化症」と「後縦靱帯骨化症」も抱える。車いす生活を送りながら独学で音楽制作ソフトを活用して作曲するなど音楽に関わってきた。「障害者が安心して働ける場を」との思いからキャンバスを設立した。

 キャンバスには、投稿者が自らの歌を録音、撮影して配信する「歌ってみた」の動画ジャンルで依頼がある。音程の補正や音圧を整えるなどして完成度の高い作品にする。料金は5千円が多く、これまで約100曲を編集した。メンバーの中には音楽関係の元エンジニアもいる。

 キャンバスの公式キャラクターはバーチャルリアリティー(VR)で活躍する「羽里浮野(ばりふの)がふう」さん。名前には「バリアフリーの」という意味を込めている。ユーチューブなどを通じて広報活動している。

 「VRの世界は性別も障害も関係ないバリアフリーなんです。もっと多くの障害がある人たちにもこの世界を知ってほしい」と堀江さん。「将来的には、次世代の音楽制作と編集作業ができる人材育成の就労継続支援A型事業所を立ち上げたい」と話す。(福本真理)

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