「若い人に流行している歌がある」と子どもに教えられ、インターネットで検索して「うっせぇわ」という曲を視聴した◆「♪遊び足りない何か足りない困っちまうこれは誰かのせい」といった歌詞に続き「♪うっせぇうっせぇうっせぇわ」の繰り返しが印象的だ◆この曲、18歳のAdo(アド)さんが歌っている。コロナ禍に限らず、若者に対する大人の視線はいつの時代も冷ややかに映る。「あれは駄目、これも駄目」と、それぞれの価値観、常識を押しつけられた若者にしてみれば、一理あると思っても「うるさい」と反発したくなるだろう。「うっせぇわ」は、そんな若者の叫びを代弁した曲に思える。筆者の世代も就職活動の頃、「新人類」と評され、少なからず反発した◆世代間ギャップはいつの時代も存在し、若者の葛藤を表現する歌手もそれぞれの時代に誕生した。「十七歳の地図」「卒業」などのヒット曲で知られる尾崎豊さんはその一人。きょう25日は尾崎さんの命日だ。来年で死去から30年になる。「♪口うるさい大人たちのルーズな生活に縛られてもすてきな夢を忘れやしないよ」。「十七歳の地図」をはじめ、どの曲もメッセージ性が強い◆世代間ギャップの解消には互いに歩み寄ることが大切。「うっせぇわ」と言われないよう、子どもへの言葉も選ばなきゃと自戒する。(義)

下記のボタンを押すと、AIが読み上げる有明抄を聞くことができます。

このエントリーをはてなブックマークに追加