鳥栖-FC東京 後半、相手CKに対応する鳥栖GK朴一圭=東京都の味の素スタジアム

鳥栖-FC東京 前半18分、ヘディングで先制点を奪う鳥栖FW酒井宣福(右から2人目)=東京都の味の素スタジアム(撮影・山口源貴)

鳥栖-FC東京 前半34分、ミドルシュートで追加点を挙げる鳥栖MF樋口雄太(奥)=東京都の味の素スタジアム(撮影・山口源貴)

 「強力な個がいる相手に押し込まれながらも選手たちがしっかり戦ってくれた」。金明輝(キン・ミョンヒ)監督の言葉が象徴するように、ボールを支配されながらも前半の数少ない好機をものにした鳥栖が、FC東京を撃破。今季リーグ12戦目にして昨季の勝利数に並ぶ7勝目を挙げた。

 立ち上がりは、アグレッシブに圧力をかけてくる相手の攻守にペースを握られた。それでも、「縦パスを送ることで速くゴールに迫れた」とMF樋口。前半18分、樋口がクロスをゴール前に供給。FW酒井が頭で合わせて2戦連発弾を決めた。

 34分には、樋口がゴールネットを一直線に突き刺す華麗なミドルシュートで追加点。正確なパスコントロールとキックでチームを勝利に導いた樋口は「(1点目は)パスを受け取った瞬間、一番前の(酒井)選手にボールを送れたいい攻撃だった」とうなずいた。

 これまで課題としていた決定力不足を改善し、高い攻撃力を見せつけている鳥栖だが、根幹にあるのはやはり「堅守」と言える。リーグ戦では開幕からの複数失点がいまだゼロ。得点が奪えない時間帯が続いても、11人全員がチームのために走って、相手の攻撃の芽を摘む。守護神・朴一圭(パク・イルギュ)は「簡単にシュートやクロスを打たせないことが徹底できている」と守備意識の高さに充実感をにじませた。

 試合を重ねるごとに出てくる課題を確実に消化しながら成長を遂げるイレブン。樋口は「新しいサガン鳥栖をつくるために勝ち癖をつけていきたい」と断言。昨季残留争いをしていたクラブは今や、強豪の一角に挙げられている。(井手一希)

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