造成以来、初の高校野球の公式戦が行われたさがけいば球場=鳥栖市江島町

 佐賀競馬場(鳥栖市江島町)の駐車場跡地に地元有志が造った「さがけいば球場」で19日、初めて高校野球の公式戦が開かれた。公式戦を前に、新たに内野に黒土を入れて整備した球場で、地元の高校球児たちが懸命に白球を追った。

 同球場は有志でつくる鳥栖スポーツ振興財団(篠原隆博代表理事)が佐賀県競馬組合から駐車場跡地を借り、建設業を営む篠原代表理事が造成などを手掛けた。両翼は92メートル。鳥栖市はプロ野球の緒方孝市氏、権藤博氏を輩出するなど野球が盛んな地域だが、野球用グラウンドが少なく、練習もままならないことから整備を進め、2017年に完成。中学生の大会や高校生の練習試合などで使ってきた。

 今回は、公式戦で利用する鳥栖市民球場が国スポ・全障スポに向けた改修で使えなくなり、鳥栖市長杯をさがけいば球場で開催できるよう依頼を受けた。

 19日は鳥栖工-鳥栖商、鳥栖-神埼清明の2試合が行われた。保護者やチーム関係者は県競馬組合の協力で道路を挟んだ競馬場の駐車場を利用、球場横の高台を応援スタンド代わりにして試合を見守った。

 ただ、手作りの野球場なため、バックネットや内野ネットは6メートルの鉄柱を立てて手製のネットを張ってはいるものの、ファウルボールのたびに試合球が周囲の山林へ。球児が探しに行かなければならない“課題”も見つかった。

 篠原代表理事は「球場造りは今は亡き平野國隆さん(元鳥栖高監督)とよく話していた。公式戦ができて、平野さんが生きていたら喜んだだろう」と話し、球児たちがファウルボールを探しやすいよう、さっそく通り道を準備中という。(樋渡光憲)

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