約5万本のツツジが見頃を迎えている大興善寺。3度目の緊急事態宣言の影響で来訪者の

 「県外のお客さんに支えられているのに」「コロナ禍では仕方ない…」。3度目の緊急事態宣言発令が決まった23日、佐賀県内の観光地の関係者は、国の対応に一定の理解を示しつつも不安を口にした。昨年に続いて発令期間が書き入れ時のゴールデンウイーク(GW)と重なり、対象地域以外でも悪影響が出るのは避けられないとの見方が広がっている。

 GWにかけて約5万本のツツジが見頃を迎え、例年なら期間中に約3万人が訪れる三養基郡基山町の大興善寺。新型コロナウイルスの感染拡大で昨年は休園したが、今年は観光客を迎えている。名誉住職の神原玄應さん(85)は「露店の関係者や警備員など関わる人は多い。感染に気をつけながら周囲の経済を回さないと」と話す。

 ただ、積極的なPRは控えており、来場者数は2年前の5分の1ほど。500台収容の駐車場も車はまばらで、ツアーバスの姿もない。「花は今が最高で、お迎えしたい思いはあるが…。緊急事態宣言で『来園しない』となるのは仕方ない」と胸中は複雑だ。

 唐津市呼子町のイカ料理店「玄海」はGW中、通常通り営業する。例年なら1週間で1カ月分を売り上げる書き入れ時。社長の古賀和裕さん(65)は「うちは県外のお客さんのおかげで成り立っているが、宣言で客足がどうなるか。全く読めない」。イカは鮮度が命なだけに、仕入れにも頭を悩ませる。

 隣県からの参拝が多い鹿島市の祐徳稲荷神社もツツジが咲き、駐車場では植木市が開かれている。神社門前の商店街で土産品を扱う「桜屋」の諸岡佑亮さん(42)は「県内の感染状況が悪化していて不安もあるが、前向きに準備している。県の地域限定クーポンの利用で、普段の休日よりお客さんが増えてくれればいいが…」と話した。(大橋諒、横田千晶、中島幸毅、山田宏一郎)

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