江戸時代の頃から崎村の水運業繁栄と安全を願い、祭られている恵比寿さま

 神埼市の最南端、千代田町崎村の田手川の対岸は久留米市。佐賀市から東へ、県道15号の冠者神社前交差点から県道211号を約300メートル南下、下村湖人生家あたりから黒津地区入り口あたりまでの、県道を挟んだ両側の民家に、恵比寿(えびす)さまが10体以上祭られている。

 江戸時代、この地区は蓮池藩領に含まれ、筑後川と田手川を利用した水運業が盛んだった。神埼郡の物産の積み出し、また海産物や燃料、さつまいも、生活雑貨などが陸揚げされ、60艘(そう)以上を有する港としてにぎわいを見せていた。

 七福神の中の恵比寿さまは漁業の神様、商売繁盛の神様、民間信仰の神様。崎村地区の恵比寿さまもお決まりの烏帽子(えぼし)に狩衣装束(かりぎぬしょうぞく)、左の脇に鯛(たい)を抱え、右手に釣りざおを持つ姿。自然石の丸堀りや光背の付いた恵比寿像塔など表情もさまざまで、恵比寿さま探しの散策が楽しめる。(地域リポーター・江原邦興=神埼市)

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