施設内の段差を車いすで乗り越えて状況を確かめる参加者=佐賀市松原のシアター・シエマ

 佐賀市の映画館「シアター・シエマ」でこのほど、バリアフリー化を目指す視察が行われた。身体障害者や聴覚障害者らが参加し、施設内の移動などを確認しながら誰もが安心して映画館を利用できるためのアイデアを出し合った。

 視察では、施設内にある段差について「段差同士の距離が近いと車いすで越えるのが難しい」との指摘があった。広いスペースの個室トイレの確保や屋外での点字ブロックの設置を促したり、エレベーターのボタンを車いす利用者が押せる場所に配置することを助言したりしていた。

 「介助者が並んで歩くために通路の幅は120センチはほしい」「傾斜がある場所はカーペットの色を変えるなど目印を」といった提案もあった。バリアフリー関連の取り組みなどについても意見交換した。

 シアター・シエマでは音声ガイド付きといったバリアフリー映画を上映するなどしている。視察にはバリアフリー映画を製作する「みないろ会」の森きみ子会長や、誰もが暮らしやすい街を目指す「○○(まるまる)な障がい者の会」の内田勝也会長も参加した。4月末をめどに改善案をまとめる。今後は補助金や募金、クラウドファンディングなどを通じて改修資金の調達を図る。

 内田会長は「ちょっとした段差や急なスロープの解消は、高齢者やベビーカーの利用者も利用しやすくなる。みんなが生活しやすくなるよう、できるところから進めてほしい」と話した。(花木芙美)

 

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