登下校中の名前札について県内各市町教委の対応状況

 佐賀県警が3月末、防犯のため登下校中の子どもたちの名前札を外すなどの対応を求めた県教育委員会への要請を巡り、県内各市町の教育委員会が対応に動き出している。佐賀新聞社が20日までに聞き取ったところ、小学生については17市町が既に着用の見直しを決め、学校現場での対応を進めている。一方、中学生に関しては制服に縫い付けるタイプが多く、7市町が「検討中」としており、見直しを決めた市町でも対応に時間がかかりそうだ。

 小学生については「見直した」とする市町の多くが「登下校中は外す」と決めた。「名前札は置いて帰る」(西松浦郡有田町)など管理方法を決めた自治体もある。学校数が多い佐賀市は各校への通知を「登下校中は見えないよう対策を」との内容にとどめ、具体策は現場に任せた。鹿島市は要請前から対応していた。

 一方「検討中」とした3市町も子どもたちの安全を最優先に「見直す方向」で一致する。今後開かれる校長会やPTA総会で協議予定とする市町のほか「各校の実態を調査し、統一した対応を示せそうであれば示す」(唐津市)という事例もあった。

 制服に縫い付ける名前札が多い中学校については、名前札ごと変更が必要な場合があり、見直しを決めた12市町でも対応には時間を要する。小城市は「登下校中は外す」と決めたものの、本年度中は縫い付け式からの切り替えが難しい学校もあり、全校が対応するのは来年度になる見通し。武雄市も多くの中学校が縫い付け式で「着脱できる形にできるだけ早く変える」と対応を急ぐ。

 多久市は義務教育学校3校のうち2校の7~9年(中学生)だけが制服への縫い付け式。保護者の意見も聞きながら着脱式に変更できるか検討する。

 その他、体操服のゼッケンについては「登下校時は原則制服に着替え、部活動のため体操服で登下校する際も上着を羽織るなど見えないように」などと対応を求めている市町もあった。

 県警の要請に関して佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)で意見を募ったところ、賛成意見が多く、事故の際などの身元確認手段として名前札の意義を指摘する声なども寄せられた。(志垣直哉)

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