村上大祐市長(中央)と進出協定書に署名したIT企業4社の代表ら=嬉野市の和多屋別荘

 新型コロナウイルスの感染収束が見通せない中、客室や宴会場を改装し、企業を誘致している嬉野市の温泉旅館「和多屋別荘」に、東京のIT企業4社が同時にサテライトオフィスを開設することが決まった。それぞれ7~10月に業務を開始する予定。同旅館への入居企業は、昨年4月に進出したプロモーション会社「イノベーションパートナーズ」(東京、本田晋一郎社長)を含めて5社となる。

 進出するのは、インフルエンサーマーケティング事業などを展開するAnyMind Japan(小堤音彦社長)▽外国人向けの英字情報メディアなどを手掛けるENGAWA(牛山隆信社長)▽オンライン葬儀関連事業のライフエンディングテクノロジーズ(白石和也社長)▽スポーツコンテンツの企画、制作などを行うナノ・アソシエーション(鶴市知世社長)。4社は20日、嬉野市と進出協定を結んだ。

 各社は進出理由として、東京から約2時間の立地で、観光地などで休暇を楽しみながら働く「ワーケーション」に使えることや、災害時のバックアップオフィスになることなどを挙げた。各社とも地元雇用を中心に、3~5人で業務を始め、最終的には多い社で30人規模を目指すとしている。

 和多屋別荘は129の客室のうち17室をオフィスに活用する意向で、イノベーションパートナーズと事業を進めている。今回進出した4社は、いずれも同社と協業している。和多屋別荘の小原嘉元社長は、売店を図書館とお茶の提供・販売施設に替えるほか、インテリアショップを設ける構想も示した。

 進出協定締結式で、村上大祐市長は「4社同時の締結は大きな喜び。市のイノベーションの始まりと受け止めている」とあいさつ。山口祥義知事ら関係者によるトークセッションも開かれた。(古賀真理子)

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