佐賀県は20日、10歳未満から90歳以上までの男女38人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの感染者数では、過去最多だった1月15日の35人を3人上回った。38人中28人が既に陽性と判明している人の関係者だった。県は「緊張感を持って対応していかないといけない。ただ、感染の広がりは把握できており、爆発的に流行している状況とまではみていない」と冷静な対応を促し、感染予防の徹底を呼び掛けている。

 県によると、38人のうち佐賀市の佐賀大学のサークルで発生したクラスター(感染者集団)の関連が11人を占めた。16日に感染が分かった学生1人と、県外で確認された1人を含め、関連の感染者は県内外で計13人になった。変異株を見つけるスクリーニング検査は来週実施する予定。

 クラスターが発生し、一部に変異株感染の疑いもある唐津市のスナック「ラブリン」の関連は2人増え、計18人になった。

 唐津市は、市民課の50代女性職員が感染したと発表した。16日午後に窓口業務を担当し、マスクは着用していた。市民課職員4人が自宅待機となり、ウイルス検査を受ける。

 20日午後6時現在の県内の専用病床の使用率は10・7%で、増える傾向にはあるものの、病床が足りない状況にはない。軽症・無症状者向けのホテル使用率は19・2%で、9・3%だった16日から倍増している。重症者はいない。

 国立感染症研究所のゲノム解析では、県内の変異株感染疑いの11、14例目の2人が英国株に感染したことを特定した。11例目は県内の20代男性で、佐賀市のホストクラブ「JOKER(ジョーカー)」で発生したクラスターの関連。14例目は県内の50代男性だった。

 感染者数が過去最多になったことを受け、県健康増進課の堤祥吾参事は緊張感を示しつつ「陽性と判明した人の関連で感染が確認されるケースが大半を占め、広がりは把握できている」と強調した。クラスターが相次いでいる点を踏まえ「検査の呼び掛けをしており、県民の皆さんには協力をお願いしたい」と述べた。(円田浩二、横田千晶)

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