自宅で育てた花を持ち寄って校内に飾っている蘭信子さん(右)と岸川イツヱさん=小城市牛津町の砥川小

玄関を彩る生け花。蘭信子さんと岸川イツヱさんが入学式の前に、在校生と一緒に飾った

新入生へのお祝いメッセージと一緒に校舎に飾られている生け花

 佐賀県小城市牛津町の蘭信子さん(69)と岸川イツヱさん(74)が週1回、地元の砥川小に色とりどりの花を届けている。児童たちの心を和ませようと8年前から続けていて、自宅で育てた花が校内に飾られて彩りを加えている。

 2人は児童を見守る「地域サポーター」として、2013年の発足当初から活動している。家庭科の実習や課題授業で豆腐やまんじゅう作りを助言し、子どもたちが対象の生け花教室も開いている。

 蘭さんは同校に孫が通っていたことなどからサポーターになり、毎週月曜に季節ごとの花を届けるようになった。同校出身の岸川さんも花を持参し、12日の入学式には新入生のお祝いメッセージを書いた色紙と一緒に玄関や教室に飾った。

 昨年の春以降は新型コロナウイルスの感染予防で学校行事の中止や縮小が相次ぎ、地域住民が児童と触れ合う機会が減った。このため「代わりに学校に花を届けてほしい」と、2人に依頼する人もいるという。

 蘭さんと岸川さんは「子どもたちの笑顔を見ていると、こちらが元気になる」と口をそろえる。4月に赴任した田﨑正剛(まさたか)校長は「住民の愛情が子どもたちを育む。地域との結びつきをより一層、大切にしていきたい」と話す。(谷口大輔)

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