太陽光発電装置の開発・販売などを手掛ける川口スチール工業(鳥栖市)の川口信弘社長(55)が、西アフリカのベナン共和国で小学校の屋根を地域の発電所にする事業を始める。電力インフラがぜい弱な同国で現地法人を立ち上げ、関係省庁と組んだソーシャルビジネスを展開。農村部の家々に明かりをともすとともに、教育環境の改善にもつなげる。
同国教育省から現地法人が受注し、小学校の屋根への軽量の太陽光パネル設置、充電設備や充電式ランタンの納入は川口スチール工業が担う。太陽光パネルで発電した電力で充電したランタンを子どもが持ち帰り、家庭内の照明や携帯電話など電子機器の充電にも使う。料金は1日1台当たり20円を想定している。