十五代酒井田柿右衛門さん(左から3人目)の案内で薪窯を見学するイナ・レーペル大使=有田町南山の柿右衛門窯

十五代酒井田柿右衛門さん(左)の案内で薪窯の中を見学するイナ・レーペル大使=有田町南山の柿右衛門窯

柿右衛門窯を訪れたイナ・レーペル大使(中央)と、十五代酒井田柿右衛門さん(左)、松尾佳昭町長=有田町南山

 日独交流160周年を迎え、ドイツのイナ・レーペル駐日大使(59)が17、18の両日、ドイツ・マイセン市と姉妹都市を結んで長年交流を続ける有田町を訪問した。十五代酒井田柿右衛門さんの案内で柿右衛門窯を視察し、泉山磁石場など有田焼の史跡、名所を視察した。

 「訪問した同僚や友人に勧められた」というレーペル大使。柿右衛門窯では、伝統的な薪(まき)窯や成形を担う細工場、絵付けを施す絵書座を見学した。

 十五代柿右衛門さんから「そのままの色が出るドイツの絵の具と違い、日本のものは絵付けする時と実際の色が違う」などと説明を受け、マイセン焼に影響を与えた柿右衛門様式に触れた。レーペル大使は、職人が使っている道具などについて熱心に質問した。「伝統を守る工房の人たちの姿に感銘を受けた。佐賀の陶磁器は大きなつながりの一つで、有田とマイセンの交流は長く活発であり、記念の年に訪問できうれしく思う」と関心を寄せた。

 ドイツ駐日大使の同町訪問は2015年のヴェアテルン氏以来。同町では160周年記念としてドイツ在住の日本人ピアニスト公演や大阪・神戸ドイツ総領事の中学生向け講演などを予定している。(古賀真理子)

このエントリーをはてなブックマークに追加