差し戻し控訴審の見通しなどを語る堀良一弁護士(左から2人目)=佐賀市の県弁護士会館

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)を巡り、開門を命じた確定判決の効力について争う請求異議訴訟の差し戻し控訴審が大詰めを迎え、漁業者側の学習会が17日、佐賀市の県弁護士会館で開かれた。弁護団事務局長の堀良一弁護士は「このまま判決に向かうのか、和解協議か。裁判所が選択を迫られている」と語った。

 福岡高裁は28日の次回期日で今後の進行の方針を提示する考えを示している。堀弁護士は「国が確定判決に従わない異常な事態が続いている。話し合いでの解決しかない」と強調し、「和解協議、話し合いでの解決が始まるかもしれない」と期待を述べた。

 堀弁護士は裁判所に提出している和解協議を求める上申書の内容も解説した。過去に和解協議が奏功しなかったことから、実現に向けた課題や方策などを列挙し、「開門阻止派も参加しやすい和解案を国とわれわれでつくろう」と語った。

 学習会は「よみがえれ!有明訴訟」を支援する佐賀の会が開き、約20人が参加した。(宮﨑勝)

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