4月も半ばを過ぎた。各職場の新人さんは仕事に慣れただろうか。出会いが広がり、自己紹介の機会も増えたのでは◆永松茂久さんの『人は話し方が9割』によると、自己紹介のこつは(1)自分史を書く(2)プロフィルをまとめる(3)キーワードを絞り込む―の三つ。必要最低限の情報を簡潔に盛り込むのは難しいが、基本ができていれば応用が利く。新人の皆さんは一度、自分を振り返るのもいいだろう◆会話は人間関係の基本だが、簡単ではない。江戸時代の僧侶良寛さんに「戒語の教え」がある。「言葉の多き」「口の早き」「差し出口」など十以上の戒めを説く。永松さんもコミュニケーションで重要なこととして「好かれるよりも嫌われないこと」を挙げる◆嫌われがちな人に多い口癖は「でも」「だって」「どうせ」「だめ」の「4D」。後に続く言葉はネガティブになりがちだ。言葉には力があり、ポジティブな言葉を意識して使うと、運が巡ってくるといわれる。だから、「4D」ではなく、「感嘆」「共感」「敬意」「感謝」の「4K」を心がけたい◆自己紹介も経歴より「思いを込める」ことが大事。いい言葉も悪い言葉も、心の中になければ口からは出てこない。意識は言葉を変え、言葉は行動を変える。少しずつ積み重ねればきっと、いい人間関係が築ける。新人さん、頑張って。(義)

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