横尾俊彦多久市長に計画を手渡した東原庠舎中央校8年の松尾塁さん=多久市役所

「さが未来発見塾」の最終回で横尾俊彦市長に未来計画を発表し、充実した表情を見せる東原庠舎中央校の8年生6人=多久市役所

 多久市の義務教育学校・東原庠舎(とうげんしょうしゃ)中央校の8年生6人が16日、中学生の視点で考えた郷土の未来計画を横尾俊彦市長に提出した。佐賀新聞社の「さが未来発見塾」の取り組みで、豊かな自然や人材といった既存の魅力に、小型無人機ドローンなどの新しい技術を融合させた地域の発展を提唱している。

 「多久ステップアッププラン」と名付け、魅力的で誰もが自分らしく過ごせるまちを実現するための具体策を示した。公共交通の利便性の確保や空き家の増加など、人口減少に伴う課題を解決するための方策も盛り込み、6人が交代しながら内容を紹介した。

 地域の魅力には、歴史や伝統を重んじる風土や、思いやりの心で支え合う人たちがいることを挙げた。こうした強みを生かし、市民による物資の配送実験が行われているドローンを農業や娯楽にも展開させて先進地にすることを提案した。

 アトラクション施設やアーティストの活動拠点として森林や空き家を活用するアイデアに加え、若者を対象にした特産品の開発、地元でどんな仕事をしたいかを尋ねる中高生向けのアンケートの実施も提案した。

 横尾市長は「新しい感性で地域を明るくするためのヒントをもらった」と感想を述べ、「市役所の仕事や取り組みに生かしていきたい」と話した。

 さが未来発見塾は、県内の中高生が新聞紙面や住民の講話を通して郷土の魅力や課題を探り、地域にどう関わっていくかを考える取り組み。今回は3月から4回の講座を経て計画をまとめ、「多久が好きだから」「たくさんの人にここに住みたい、住み続けたいと言ってもらいたいから」という思いを込めて発表した。(谷口大輔)

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