頌徳碑の前で神事を行って賀島兵介の遺徳をしのぶ参列者=鳥栖市田代本町の太田山安生寺

 江戸時代の対馬藩田代領(現在の鳥栖市の一部と基山町)で副代官を務めて領民から親しまれた賀島兵介(かしまひょうすけ)をしのぶ「賀島祭」が9日、鳥栖市田代本町の太田山安生寺で開かれた。両市町や長崎県対馬市の関係者ら約40人が出席し、遺徳に思いをはせた。

 賀島兵介は、江戸時代前期の1675年から約10年間、田代領で飢餓に苦しむ農民に米を配ったり、堤防や河川を整える治水工事に取り組んだりするなど善政を施した。1794年に領民の代表である庄屋11人が同寺内に頌徳(しょうとく)碑を建立し、功績を後世に伝えている。

 賀島祭は毎年、命日の9日に実施している。同寺の小高い丘の上に建つ頌徳碑の前で神事が行われ、祭主の松田一也基山町長は「新型コロナウイルスや豪雨災害などが相次ぎ、賀島公の善政をもう一度思い出す時期かもしれない。地域を良くすることを誓う」と述べた。対馬市の俵輝孝副市長は「対馬に賀島公がいたことを誇りに思う」と話した。(瀬戸健太郎)

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