西九州大は、デジタル社会の基礎教養としてデータ活用を学ぶ新科目「データサイエンス」をつくり、本年度入学の1年生(全5学部7学科約500人)を対象に必修科目にした。同様のプログラムを社会人が学ぶ講座を本年度内に始める計画も進めている。

 データサイエンスは、社会にあふれるデータから、有益な知見や価値を引き出す学問で、情報通信技術(ICT)が進んだ現代では、さまざまな分野でデータ分析力が必要になっている。久木野憲司学長は「データサイエンスはデジタル社会の『読み・書き・そろばん』の一つ。社会の変化に合わせ、地域社会、地域経済を支える人材を育てたい」と話す。

 前期の「入門」は遠隔授業で進め、教員や外部講師が統計学の基礎的な概念や最新動向を伝える。後期の「演習」は全科の多くの教員を動員して少人数のグループでソフトウエアの操作を学習し、データを収集して考察する。14日の初講義では、データ活用の社会変化を知り、学ぶ意義について理解を深めた。

 西九州大は医療・福祉分野での専門人材の育成に力を入れている。この分野でもビッグデータやAIの活用が見込まれ、健康診断から病気の早期発見ができたり、高齢者への支援サービスを作成できたりと課題解決が期待されている。久木野学長は「実際にデータを生かすには、専門性がないとアイデアは出てこない」とも語り、卒業生や社会人が学び直す機会の提供も検討している。(宮﨑勝)

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