大勢の人が駆けつけ、すぐ売り切れとなった新品種ミカン「にじゅうまる」の初売り=3月5日、佐賀市のコムボックス佐賀駅前

 佐賀県産ミカンの新ブランド「にじゅうまる」の販売が終了した。市場デビュー年の出荷量は約30トンとわずかで、市場の評価を確かめる試験販売だったというが、JAさがは「おいしいと評判をもらい、もっと買いたいとの声が相次いだ」と説明、上々の滑り出しととらえている。

 「にじゅうまる」は佐賀県が20年以上かけて開発した中晩柑(ちゅうばんかん)で、温州の3倍ほどと大きく、甘味豊かでジューシーなのが特長。2月にブランド名が決まり、3月5日から販売が始まった。

 JAさが園芸販売課によると、出荷先は関東が6割、大阪3割、福岡、佐賀で1割。競りにはかけず、販売単価は1キロ平均800円だった。ブランド発表などのPR効果が奏功し、市場関係者が「(人気の中晩柑)デコポン以来では」と驚くフィーバーぶりで、JAなどには「いつ、どこで買えるのか」という電話が殺到した。また、実際に食べた人から「もっと買いたい」と再購入の注文が多く、同課は「消費者の強い支持を感じた」と手応えを語る。

 一方で、販売時期について、貯蔵性の高い「にじゅうまる」の特性を生かして競合するミカンが少ない、より遅い時期がいいとの指摘があったという。今回の結果を分析し、JAなどは今後、栽培や販売戦略に生かす考えだ。

 「にじゅうまる」は来年は50トン、デビュー10年目には500トンの生産を見込んでいる。

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