ごみを持ち込もうと車列をつくる利用者に積み荷の内訳などを確認する職員=10日午前11時ごろ、佐賀市高木瀬町の市清掃工場

 佐賀市は6月から、市清掃工場(高木瀬町)と清掃工場南部中継所(川副町)への家庭ごみの持ち込みについて、土曜と祝日を予約制にする。佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)に「不便になる」との声が寄せられた。市は「持ち込みが集中し、利用者に迷惑を掛けていた」と説明し、チラシや本年度のごみカレンダーなどで事前の周知を図っている。ただ、平日に仕事がある市民からは行政サービスの後退を指摘する声も上がる。

 10日土曜の昼前、同工場の駐車場には、持ち込んだごみの受け入れを待つ車の列ができていた。「多い時は2、3時間待ちにもなる」と市循環型社会推進課。持ち込みは土曜と祝日に集中し、敷地外の道路まで数百メートルにわたって車列ができることもあるという。

 事故につながる恐れもあることから対応を検討。土曜、祝日の持ち込みを予約制にし、予約が不要な平日への分散を目指す。

 ▽「知らなかった」

 工場への直接持ち込みは近年、増加傾向にある。2019年度は、前年度比5%増の5万1992件だった。新型コロナウイルス禍で在宅時間が増えたとみられる20年度上半期(4~9月)は、前年同期比5・9%増の2万9645件。1日当たりの平均を曜日で比較すると、平日の188件に対して土曜は午前中だけの受け付けにもかかわらず163件、祝日は279件と跳ね上がる。

 予約制について家庭ごみを持ち込んだ会社役員の男性(48)は「えっ、そうなんですか」と驚き「めちゃめちゃ不便。かなり待たされるので何か方策が必要かもしれないけれど、利便性の面ではどうか」と疑問を投げ掛けた。パート従業員の女性(40)も「知らなかった」と不満げ。「思いつきで『きょう捨てよう』となりがちだから…。平日は仕事だし」と市民目線での運用を求めた。

 一方で賛成する声も。会社員の女性(48)は「家族の引っ越しがあり先週も来たが、小一時間ほど並んだ。予約できたら待ち時間も少なく混雑しないのでは」と話した。

 ▽事前に内訳も

 予約開始は5月6日午前9時からで、インターネットか電話で翌月分まで受け付ける。30分ごとに設けた枠以上の予約はできない。受け入れる件数は現在、検討している。来場時の手続きをスムーズにするため、予約時には名前、住所だけでなく、ごみの内訳も申告が必要になる。

 災害後にはごみが集中し、予約との調整など課題もある。市循環型社会推進課の中村孝幸課長は「予約制だけで全ての問題が解決するとは思わないが、サービスが向上したと捉えてもらえるようにしていきたい」と話した。(志垣直哉)

「こちら さがS編集局(こちさが)」とは?

佐賀新聞と読者が無料通信アプリ「LINE(ライン)」でつながり、書き込みがあった身近な疑問や困りごとを記者が取材する双方向型の報道スタイルです。

以下のボタンから「友だち追加」して情報提供のメッセージやアンケート(随時実施)へのご協力をお願いします。

友だち追加
このエントリーをはてなブックマークに追加