日本でのイスラム文化について説明する古城良さん(左)ら(佐賀県国際交流協会提供)

 佐賀県国際交流協会は10日、イスラム文化について学ぶオンラインセミナーを開催した。外国人の在留資格などの業務を行う行政書士でイスラム教徒の古城良さん=福岡県=が講師を務め、日本人がイスラム教徒と共生するために「分からないままにせず、興味を持って声を掛けて」と呼びかけた。

 古城さんはイスラム教の戒律に沿うことを意味する「ハラール」について、「人それぞれいろんな解釈や判断基準がある。『こうでなくちゃいけない』という決め付けではなく、本人に聞いて理解していく姿勢が大事」と強調した。

 約束を守ることや年上の人を敬うなど日本の習慣を挙げつつ、「日本人の振る舞いはイスラムの教えそのもの」と指摘した。イスラム圏の国による衣装の違いも示しながら、「イスラム教徒にも価値観はいろいろある」と述べた。イスラム圏から来日した留学生の体験談も紹介した。

 セミナーでは佐賀市の国際交流員らが参加するパネルディスカッションも開かれた。

 セミナーは、高校生の県下一斉模擬試験の英語の設問で貧困やイスラム教とテロリストを結びつける表現があった問題を受け、イスラム文化を身近に感じてもらおうと企画した。24日にも開催する。(岩本大志)

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