JR唐津駅北口側に建立されている五足の靴文学碑=唐津市

 「五足の靴」とは、1907年7月下旬から8月末にかけて、長崎、天草など九州各地を旅行した35歳の与謝野鉄幹をリーダーに、20代前半の平野萬里、北原白秋、吉井勇、木下杢太郎(もくたろう)の計5人を指す。彼らの旅は『東京二六新聞』に紀行文「五人づれ」として仮名で発表された。

 JR唐津駅北口側にある「五足の靴」文学碑には杢太郎の「はためき」という唐津を題材にした詩が刻まれている。唐津では、虹の松原、鏡山で万葉の世界に触れた彼ら。近代文学史上に残る旅といわれ、その後の「南蛮趣味」に影響を与えた。百十余年前の足跡は、現代の世界文化遺産とも重なり、つながっている。(地域リポーター・坂田あや子=唐津市)

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