スイムを終えバイクのコースへ飛び出す選手=2019年6月、唐津市の東の浜

最後の大会となった第20回の虹の松原トライアスロンで海へと走り出す選手たち=2019年6月、唐津市の東の浜

 毎年、全国から“鉄人”たちが集まる「虹の松原トライアスロンin唐津」が今年の開催を断念し、今後も継続は難しいとして20年の歴史を終えた。ボランティアスタッフの確保が難しく、新型コロナウイルスの影響もあり、2019年の大会を最後に選手や市民らに愛された大会が幕を閉じた。

 大会のきっかけは唐津市などのトライアスロン愛好者が集まって始まった1995年の練習会。選手、スタッフともに7人ずつの小規模だったのが徐々に大きくなり、2000年に大会へ発展した。スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロの計51・5キロのコースに、毎年200~300人の選手たちが駆け抜けた。

 大会を支えるボランティアスタッフは約700人に及ぶ。20年の大会はスタッフの減少や選手たちの安全面を考慮してスイムとランで競う「アクアスロン」で開催しようとしたが、コロナ禍で中止となった。今年も再開を模索したが、運営面などの懸念を拭えずに断念した。

 大会の創設メンバーの1人で、実行委員会の委員長を務める原田正明さん(61)は「市民でつくる実行委員会では限界があった」と吐露する。毎年、開催に当たって相当なプレッシャーがかかっていたといい、「ハラハラドキドキだった。20年間大きな事故はなかった。今はほっとしている気持ちが大きい」と話す。

 原田さんは今後、これまでできなかったことをやりたいといい、「まずは100メートル走のタイムを12秒台に戻したい」と笑う。(中村健人)

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