校舎を彩る壁画に挑戦した東原庠舎中央校の美術部員たち=多久市の東原庠舎中央校

筆や手で壁に色を塗る美術部員たち=多久市の東原庠舎中央校

 佐賀県多久市の義務教育学校・東原庠舎(とうげんしょうしゃ)中央校に色鮮やかな壁画がお目見えした。新入生を明るい雰囲気で迎えようと、美術部員たちが学校の許可を得て校舎の壁に海の絵を描いた。

 白い壁に鉛筆で下書きした後、アクリル絵の具で大海原を勢いよく描いた。大きさは縦1・6メートル、横3メートル。目の錯覚を利用してクジラなどが浮き上がって見えるように表現した。8、9年(中学2、3年)生の部員9人が春休みから制作に励んできた。

 美術部が校舎を彩る取り組みは3年前から続けている。活動発表も兼ねて、これまで透明のテーブルクロスに桜やカワセミを描き、北棟の階段2カ所に貼った。

 校舎に直接、絵を描いたのは今回が初めて。部長の光野杏奈さんら9年生5人が「今までにない取り組みをしたい」と顧問の古川昇平教諭に提案した。新学期を迎え、壁画を見た同級生たちからは「すごい」「水族館みたい」「美術部が本当に描いたの?」などと反響があった。

 イメージ通りに躍動感のある絵にするために、みんなで相談しながら何度も描き直してきた。「やり続けるほど上手になっていくのがうれしい」「この仲間と一緒にいると楽しい」。9人が協力して一つの作品を仕上げた。新入部員が決まるのはもう少し先だが、7年生になった5人程度が入部に関心を示しているという。(谷口大輔)

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