2日間にわたったファイナルライブを終え、あいさつする店主の一力千恵さん。向かって右隣は跡地で新たな店舗を経営する中山大樹さん=唐津市二タ子のリキハウス

2日間にわたったファイナルライブでとりを飾って熱唱する稲葉浩と唐津の海賊=唐津市二タ子のリキハウス

リキさんの写真(右から5枚目)と、リキハウスに出演し亡くなったミュージシャンたちの写真やポスター。絵画は黒田征太郎さんがリキさんと作家の中上健次さんの鎮魂のため描いた作品

 唐津のライブハウスの草分けだった「リキハウス」でファイナルライブが4月上旬に2日間開かれ、出演してきた県内外のミュージシャン計18組が半世紀の歩みを振り返り、感謝を込めて演奏した。店を始めリキさんの愛称で慕われた故一力(いちりき)干城(たてき)さん(享年46)と交遊のあった作家中上健次さん(享年46)の2人の鎮魂を込めたイラストレーター黒田征太郎さんの絵画は、新店舗に引き継がれ、若者を後押しするリキさんの思いをつないでいく。

 リキさんの命日(4月6日)に合わせて、3、4日に店の最後のライブを企画した。「フォーエバー、リキハウス、乾杯」「音楽の本気度が問われる場だった」「また一つ時代が過ぎていき、すごく寂しい」。なじみのあるバンドが閉店を惜しみつつ、リキさんや店を継いだ妻千恵さん(74)、ライブを運営してきた歌手稲葉浩さん(60)らとの思い出を語り、感謝の言葉を贈った。千恵さんは「思い描いていた形で終われてうれしい。50年間頑張ってきた証しがここにある。最高に幸せ」とお礼を述べた。

 店内に飾られている、鳥を描いたような巨大な絵「トポスの海から」(200号)は、1997年、唐津シーサイドホテルでトランペッター近藤等則さんとのライブ時に黒田さんが即興で描いた。

 同じ店舗で新たな飲食店兼ライブハウスを開業するのは、自身もバンド「NITRO BOX」のボーカル中山大樹(だいき)さん(34)=玄海町。「リキハウス50年の歴史の後でものすごくプレッシャーがあるが、唐津のエンターテインメントを発信していきたい」と決意を示した。店名は「音食屋ゆぐどらしる」で5月末までの開店を目指す。(辻村圭介)

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