道路下に地下茎を伸ばしアスファルトを突き破って芽を出したタケノコ=神埼郡吉野ヶ里町松隈

道路下に地下茎を伸ばしアスファルトを突き破って芽を出したタケノコ=神埼郡吉野ヶ里町松隈

 のどかな山あいの佐賀県神埼郡吉野ヶ里町の松隈地区。舗装された林道を登っていくと、路面のひびが入った箇所からタケノコの先端部分がにょっきり。アスファルトを突き破った様子から「ど根性」の言葉が浮かんでくる。

 4月上旬、地元の住民がタケノコ狩りの帰り道で見つけた。辺りはモウソウチクが茂った竹林で、道路の下部にも地下茎が張り巡っているとみられる。地下茎で持ち上げられた路面にひびが入り、日光を見つけて芽を出したようだ。

 人口減、少子高齢化…。中山間地は共通の課題を抱え、竹林による山の荒廃問題にも深く関わる。「里山は人の手が入ってこそ自然環境が保たれる」と地元の多良正裕さん(70)。抜けないタケノコから、山のSOSが発信されている。(森田夏穂)

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