佐賀県議会の新幹線問題対策等特別委員会(藤木卓一郎委員長、17人)は9日、九州新幹線鹿児島ルートの新大牟田(福岡県)、新玉名(熊本県)両駅を視察した。在来線と接続しない両駅の利用状況や周辺整備の現状を確認した。

 長崎ルート新鳥栖-武雄温泉を巡り、国土交通省とJR九州はフル規格で整備する場合、「佐賀駅を通るルートが前提」との認識を示す一方、佐賀県は「ルートを含めてゼロベースから幅広く議論する」とけん制している。

 県議会でも佐賀空港経由の南回りルートや高速道路沿いの北回りルートの検討を求める声があることを踏まえ、在来線と接続しない新幹線駅で、中心市街地からも離れている両駅を視察対象に選んだ。

 視察では、両駅の周辺で商業施設や産業の集積が想定通り進んでいない現状を確認した。終了後、取材に応じた藤木委員長は「郊外に新幹線駅を造るより、在来線と接続した既存の駅を活用し、周辺を再開発する方が投資効率が高い」と感想を述べ、「視察結果を踏まえ、今後の議論を充実させたい」とした。(栗林賢)

このエントリーをはてなブックマークに追加