原町観音堂(右手の木造建物)=2008年撮影

 今回も鳥栖市原町にある天保4(1833)年に対馬藩田代領内に勧請された「四国八十八ヶ所霊場」を紹介します。

 原町内には3カ所に天保4年の仏像が安置されています。前回紹介した千仏堂以外には、通りに面した「原町観音堂」とやや入り込んだ所にある「松尾の観音堂」があります。

 「原町観音堂」は観音さんとともに61番札所として大日如来が祭られています。大日如来は「その知恵は太陽のように世界を照らし、最高の悟りの境地を象徴する」とされ、太陽の化身とされていました。

 「松尾の観音堂」は52番の十一面観音像が弘法大師とともに祭られています。十一面観音は頭上にいろいろな表情を持つ11面の仏面を載せていることからこの名があり、古くから信仰を集め、病気にかからないことなどをお願いします。多くは穏やかな表情を浮かべ女性的で端正な立ち姿で、祈りを受けとめるとされています。(『鳥栖市誌第5巻』参考)(鳥栖郷土研究会会長・藤瀬禎博)

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