同級生とグループ展を開く佐賀大学芸術地域デザイン学部2年の松尾明日香さん(左)と竹下綾香さん=佐賀市のトネリコカフェ

松尾明日香さんと油彩画「この夜に乞う」(910センチ×910センチ)=佐賀市のトネリコカフェ

竹下綾香さんと作品「境界午睡」(1167センチ×910センチ、アクリル絵の具など)=佐賀市のトネリコカフェ

 佐賀大学芸術地域デザイン学部の学生によるグループ展が、佐賀市白山のトネリコカフェで開かれている。美術を志し、コロナ禍に直面した6人が絵画と立体作品の計11点を飾り、自ら道を切り開く「作家としての門出」を見せる。30日まで。

 大学では新型コロナウイルスの感染拡大の影響で昨年の前期から講義がオンラインを中心に行われてきた。今回の出品者で西洋画専攻の松尾明日香さん(19)=佐賀市=は「オンラインで作品を見て、まだ見ぬ同級生に想像をふくらませていた。見えない相手に片思いしているような状況だった」と振り返る。

 6人はSNS(会員制交流サイト)などを通じてつながり、美術を学ぶ学生として何をすべきか考える中で展覧会を計画した。日本画を専攻する竹下綾香さん(19)=鳥栖市=は「作品を世に出していろんな人と交流したかった。多くの展覧会が中止になる中、『場所がないなら作ってしまえ』と企画した」と話す。

 松尾さんの「この夜に乞(こ)う」は、新しい日の訪れを先延ばしにするように夜更かしをする時間を描く。竹下さんの「境界午睡」は目覚めの瞬間を、塗り重ねた青の世界から雲間に落ちる少女の姿で表現した。赤崎祐斗さん、石田龍海さん、豊坂かなるさん、和多みうさんも作品を並べる。

 松尾さんは「コロナ禍で意気消沈している仲間へのエールになれば。これが私たちの作家のスタートです」と力を込めていた。問い合わせはトネリコカフェ、電話090(1978)0993。(花木芙美)

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